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シリコンバレーのFacebook本社でエンジニアインターンをすることができた理由

SNSのFacebookを就活に利用している学生もいるでしょう。そんなFacebookの本社はアメリカのITの最先端地域・シリコンバレーにあります。そんなFacebook本社に、なんとエンジニアとしてインターンをしていたというのが、東京大学機械情報工学科3年生の井上裕太さん。

東京大学入学後は「チャンスの連続だった」という井上さんに、どのようにFacebook本社のインターンというチャンスを手に入れたのか、お話を聞きました。前編では井上さんがFacebook本社のインターンになるまでをまとめます。

東大に入って、エンジニアの勉強を始めるまで

――まず、井上さんのこれまでの経歴を教えてください。

はい。僕は小学生の頃から大学の附属校にいたのですが、実は全く勉強をしていなかったんです(笑)。「このままではヤバい!」と思って、中学生のときに附属の高校ではなく、都立西高校を受験することにしました。その後は東京大学に進学、という流れです。

――エンジニアの勉強はどのように始めたのですか?

大学1年生のとき、友だちに誘われてインターンをしていた会社の代表の方に「大学生のうちしか自分のために勉強をする時間はない」と仰っていただいて、それがきっかけです。

そこから毎日、情報系の勉強をして、さらに実力をつけるためにスタートアップにジョインしてiOS やAndroidアプリの開発をするようになりました。その頃に、前述の会社の代表の方に、日本マイクロソフト株式会社の1Weekのインターンを紹介していただいて、そこに参加しました。

その後、マイクロソフトへはさらに半年間、インターンをしました。1Weekインターンのときにお世話になった先輩の上司から、誘ってもらったんです。あるエンジニア系のイベントに参加したとき、先輩の上司に、たまたま「マイクロソフトのある技術にハマっている」と熱く語ったら、「面白いね、うち(マイクロソフト)来なよ。つらいけど頑張れる?」と聞かれて、「はい!」と即答しました。大学1年の2月から2年の8月までは、そこでインターンをしていましたね。

どうやってFacebook本社のインターンになったのか

――留学をしたのはどんな経緯ですか?

東大は2年の夏に進路を決める時期があるのですが、希望の学部を記入した後に、決定ボタンを押すのを忘れてしまって(笑)。それが自分の人生を見つめ直す機会になったんです。そこで「一度留学して、ソフトウェアの勉強をしよう。日本に戻ってきて研究室の時期になったら、東大でハードウエアの研究をしよう」と考えました。

留学するなら、やはりITビジネスの激戦区であるシリコンバレーがいいと思っていました。ただ、日本とは環境がぜんぜん違う。例えば物価。ものすごく高いんですよ。家賃で$2,000-3,000(1ドル117円として約23〜35万円)なんて当たり前なんですね。その分、給料も高くて、会社によっては新卒でも年収が$150,000(1ドル117円として約1750万円)を超えることもあります。

現地にはやっぱり「ベンチャーを立ち上げるぞ!」という雰囲気、それに「エンジニアがカッコいい」「Coolだ」という雰囲気があります。日本だとエンジニアって、ある意味で“オタク”のような扱いをされたりしますが、シリコンバレーではエンジニアが筋トレとプロテインでムキムキ、なんてことも(笑)。

――では、そこからどのように、Facebook本社のインターンに?

きっかけは、またうっかりしてスーツの靴を忘れたことなんです(苦笑)。

ボストンキャリアフォーラムという、日本の企業が主に日本人留学生向けに開催する就職イベントがあって、そこにはアメリカだけでなくヨーロッパからも学生たちがやってきます。そのイベントに参加しようと思っていたら、スーツ用の靴を日本に忘れてしまって。さすがにこれでは参加できないぞ、と。

「じゃあ他のイベントに参加すればいいや」と思って、すぐに参加できるイベントを探して、Facebook・Google・UBERなどが参加しているイベントを見つけました。そこで〇〇の理由でFacebook に応募したんです。ESにマイクロソフトのインターンの経験を書いたら、幸いなことに通ってしまって。実は書類の倍率はものすごく高かったようですが。

「30分くらい電話したい」と連絡が来て、そこでは自己紹介をして、先方からは「こういう問題をどう解決する?」という質問をされました。

――どんな問題だったんですか?

例えば「昇順の数列があるとして、私がほしい数を抽出して」とかですかね。これは『二分探索法』、つまり真ん中の数字と探している数字を比較して、探している方が大きいなら残りを次に調べて、という方法で解決するのですが、実はそれ自体はとても有名なものです。

でも、質問している側の想定を考えないと、まったく別の問題になっちゃうんですよね。そもそもデータ量がとんでもなく大きかったり、1つのデータが計算式に入り切らない値だったり。そういう想定をこちらからしっかり質問して、相手の意図をはっきりさせていかなきゃいけない。これはすべて英語です。

しかも同時にプログラミング作業も共有画面でチェックされているから、カンニングなんてできない。それを30分で2問解かなければいけなかったので、なかなか難しいテストでした。

Facebook本社では1週間ごとにアウトプットを報告

――Facebook本社のインターンではどんな仕事を?

3カ月間、上司1人にインターン1人が付き、課題を解決していくシステムでした。具体的には、さまざまなプロジェクトの改善や、試験的に新しいプログラムなどを作ることが主で、1週間ごとに上司にアウトプットを報告しなければいけないというものでした。僕はサイトスピードを向上させるチームにいたのですが、チームのメンバーはものすごく細かいレベルでのスピード改善を、常に行っていました。こうして、巨大なサービスが成立するのだとわかりましたね。

給料もちゃんといただいていて、住むところも完備されていたので、ここで次の留学費を稼ぐことができました。インターン終了後には、上司が最終的な成果を見て、有望であれば、「来年またインターンに来てくれ」というオファーが届きます。来年卒業予定の学生であれば、内定が出るみたいです。僕もリターンオファーをもらうことができたので、来年もシリコンバレーに行きたいと思っています。

――向こうではどんな生活を?

かなり勉強詰めの生活でしたね(苦笑)。友だちに「パーティーに行こうぜ」って誘われても「自分のお金で留学に来ているから」と言って断ったり、3徹してプログラミングをしたり……。さっき言った「課題」って、期間中なら何回でも修正していいんです。だから、毎日修正して、一番いい状態で提出できるように、寝る間も惜しまずにプログラミングをしていた、って感じですね。

本当にすごい人だと、修正無しで一発で解決できてしまいます。それを見て、「ザッカーバーグさん(※フェイスブック社CEO)もそういう人だったんだろうなぁ」って思いました。

あ、ザッカーバーグさんをFacebookのオフィスで見かけることもあったんですけど、着ていたのは普通のTシャツで、これだけお金を持っているのに着飾ったりしない、というところも「純粋に経営者としてカッコいいなぁ」と思いました。

「もう一度、シリコンバレーに行かなければ」

――卒業後の進路はどのように考えていますか?

海外の大学院に進学したいと思っています。でも、できるだけ自分の責任、つまり自分のお金で行こうと思っていて。というのも、向こうで仲よくなった友だちが、「実家にお金がない」という理由で、大学1年生のうちから4年生の勉強をしていたんです。飛び級で、3年で卒業したいからって。その姿を見て、これくらい自分の選択に覚悟がないとダメだと思って。もし、自分も留学するのであれば、また自分のお金で、足りない分は奨学金などで補いつつ、行きたいと思っています。

――Facebookに入りたいと思いますか?

もっと勉強はしたいのですが、大学院に進学できなかったら、就職も考えています。そのためにも来年もう一度、シリコンバレーに行かなければいけないんです。向こうはリファラル(縁故採用)の文化なので、Facebookに入ることができれば、Googleなどの有名IT企業とも相互に人材の交流があるし、若いうちはそうやってキャリアを積んでいけたらいいなぁと考えています。

いますが、今は帰国してからの大学の課題に追われています……。

日本社会の雰囲気を変えていきたい

――井上さんはどんなキャリアを思い描いていますか?

僕は、40歳ぐらいで引退して、60歳ぐらいで死ぬ、そんな人生を想定しています。目だったり、体力だったり、辛くなってきそうなので(笑)。理想としては「フルスタックな人材が消費されるのではなく、活躍できる世界にしたい」と思っています。日本のエンジニアの待遇って、まだまだ悪いと思うんです。

僕自身、プログラミングの能力が高いというよりは、コミュニケーション能力も含めて、ある程度、全般的にこなせることに自分の強みがあると思っています。そういうタイプが上手く活躍できるような社会にしていきたい。そのために頑張ります。

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