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「大学で授業を受けているだけじゃ、世界を変えられない」 夢を現実にする私のステップ

横浜市立大学3年生の高橋真理奈さんは、大学1年生の冬から1年間の休学をして、ベンチャー企業でインターンを経験したり、国連の長期海外実習に参加したり、ジュネーブの国連本部で論文を発表したりと、普通の大学生が想像もしないような経験をしています。その後も、国際人権NGOの『ヒューマンライツ・ナウ』のインターン、アメリカン大学に留学しながら途上国の教育支援NGO『RESULTS』でインターン、さらに2017年1月からはケニアでJICAのインターンと、脅威の行動力を見せています。今回は、そんな高橋さんが語る「夢を現実にする」ための方法です。

普通の学生だったけど「世界を変えたい」と思った

ずっと父子家庭で育ってきたので、経済的には決して豊かではない生活でした。「自分は恵まれていない」――ずっとそう感じていたのですが、家にあった『UNICEF』のパンフレットを見て、そんな生活の中でも父親が毎月募金をしていることを知ったんです。そのときに、少年兵や児童労働で学校にいけない子どもたちのことを知って、「自分より恵まれていない人たちがいる、その人たちをなんとかしたい」と思いました。それが小学生のときです。それからずっと教育の格差に対する問題意識があって、高校で児童労働についての卒業論文を書いたときに、途上国支援には、直接的な教育支援だけじゃなく、“グローバルタックス”などの様々なアプローチがあることを知りました。

だから、大学では格差の解消や、社会的弱者を救済するための糸口を探りたいと思っていました。でも、入学して半年くらい経ったころ、ふと「大学で授業を受けているだけじゃ、世界を変えられない」と思ったんです。私も最初はサークル、バイト、授業のサイクルを繰り返す、といういわゆる「普通の学生」だったのですが、こんなふうに4年間を過ごして就活して卒業しても、私のやりたいことはできない、と感じてしまって。「もっと社会で力をつけて視野を広げなきゃ」「そのためには時間が必要だし、常識に因われないようにしなきゃ」そう思って、1年生で休学を決意しました。

問題解決の糸口を見つけたくて「とにかく行動」

休学したものの、しばらくは「国際協力で格差の解消や社会的弱者の救済がしたい」という夢を、ビジネスを立ち上げて実現するのか、国際機関に就職して実現するのか、いろいろと悩んでいました。じゃあ、「どんな組織なら自分の力が発揮できるのか知りたい」と思って、とにかく足を動かして、いろいろなところを見て回って……。

他人をロールモデルにしないで、自分で考える

高橋さんインタビュー2

「夢を現実にする」ために、私が伝えたいことは2つあります。1つは、何をするにしても、踏むべきステップがあるということです。もう1つは、目標によってその段の高さも歩幅もぜんぜん違うので、他の人をそのままお手本にするのではなく、自分の目標に対して自分が何をすべきか、仮説を立てて行動することが大切、ということ。例えば、起業している人ってやっぱり憧れるけれど、その人は今「起業する」というステップが必要だからしているのであって、自分はそうとは限らない、ということですね。ただし、私も周りには世界を飛び回ったり会社を立ち上げたりしているすごい人たちがたくさんいて、そういう人たちのことはたくさん真似させてもらいっているので、いろいろな世界の人とつながることはとても大事だと思います。

私の今の志望は国際機関です。わかりやすいのが国連ですが、国連であればビジネスも、アカデミックも、どちらからでもアプローチする力が求められるんですね、専門的な英語力も、世界を飛び回る行動力も必要です。でも、いきなりそういう力を身につけることはできないから、ステップアップしなければいけない。インターンをするにしても、ベンチャー企業でのビジネス経験だけじゃ足りないから、NGOのことも知らないと。そうやって私は夢を現実にするためのステップを踏んでいます。将来は国連と企業やNGOなど、組織形態やミッションの違うステークホルダー同士をつなげる役割を担いたいと考えています。こうやって、自分の目標を明確化して、すっかりステップを踏んで登っていく状態が、ゴールに近づく一番の道なのかなと思っています。

「自分ができること」と「自分が求められていること」

また、同じ環境でも、自分が今どんな状態かによって、身につくことや、成し遂げられることが変わってくるんですよね。

私の場合、最初のインターン先は教育ベンチャーのストリートアカデミーという会社でした。始めたばかりのときは、恥ずかしいくらい何もできず、タイピングも人差し指、エクセルも割り算が限界、という状態。「ベンチャーという一番成長できる環境で、とにかく教育のビジネスがしたい」と思ってインターンを始めましたが、最初は成果が出ず、申し訳なくて毎日泣いていました。それでも学ばせてくれる環境があったおかげで、マネジメントや物事を実行に移すためのスキルを身につけられたんです。「教育ベンチャーのインターンでこの成果を出しました」と言えるようになったから、次のステップへ行けたんです。

次のインターン先の『ヒューマンライツ・ナウ』は、東京オフィスインターンとして、本当にいろいろなことに挑戦させてもらいました。「ファンドレイズのためにGoogle AdWordsで広告出して」みたいなことを、細かい説明なしで指示されたり、チャリティイベントでは東京都と連携したり。このインターンでは、前のインターンの経験がないと仕事にならなかったはずです。また、周囲のインターン生はみんな海外の人だったから、それまでに「英語の勉強をしていた」というステップを踏んでいたことが活きました。

今は留学先のワシントンD.C.にある『RESULTS』という途上国の貧困支援NGOのグローバル教育ファンドでインターンをしています。教育を受ける権利の遡及をベースとして、初等・中等教育を普及させるための財源やアプローチの考案、リサーチを実施し、アメリカ政府、世界銀行に提案をする、という仕事です。英語で国際問題の仕事ができるようになったのは、これも『ヒューマンライツ・ナウ』の経験のおかげ。政府とのやりとりは東京都と仕事した経験のおかげ。このように、自分に今、何ができるかをちゃんと把握して、ステップを踏んでいくことをおすすめします。

やりたいことは「すぐ始める」「言葉にして伝える」

高橋さんインタビュー3

また、何かに興味があって、それを始めようと思うなら、「いつかやりたい」じゃなくて、今すぐに始めたほうがいいです。私の場合はFacebookで教育や国際関係関連のイベントを探したり、自分が興味のあるキーワードに当てはまることに片っ端から参加したりしていました。「やりたいことはあるけど始め方がわからない」という人は、イベントや講演会に参加して、人に会って話を聞いていくうちに、自分のしたいことに対してどんなアプローチをしたらいいか、見えてくるはずです。

人に会ったら、その人に自分のやりたいことを言葉にして伝えることも重要です。「国連で働きたい」「国際協力に興味がある」と声に出して言うと、後で「こんなインターンがあるんだけど興味ある?」と連絡がくることがあるので。

例えば、私は以前、バングラデシュの大臣を招いたある講演会で、勇気を出して自分の関心のある繊維産業の実態について質問をしてみたことがあるんです。学生は私しか来ていなかったし、私服で参加しちゃってすごく浮いていたので(笑)、最初は行ったことすら後悔したくらいなんですけどね。でも、質問したおかげで、ある国際機関に勤めている方が終了後に声をかけてくれて、名刺をいただいたんです。JICAのインターンに応募してみようと思ったのは、その人のおかげ。人との出会いで自分の歩むべき道のりが見えてくることは多いので、興味のあることに関しては、どうか行動することをためらわないでくださいね。

 

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