Hello Visits

ハロー!で出会える未来。
<
 

「宇宙の力」で世の中を良くしたい〜東大工学部を出て選んだ戦略コンサルタントの道

現在はアーサー・D・リトル・ジャパン株式会社 (ADLジャパン)【※】でコンサルタントとして勤務している藤田勝さん。東京大学大学院の工学系研究科出身で、ドローンや人工知能の研究をしていたそうです。当時「航空宇宙産業に携わりたい」という想いがあったにも関わらず、なぜコンサルティング会社のADLジャパンを選んだのでしょうか。お話を伺いました。

※アーサー・D・リトル・ジャパン株式会社 (ADLジャパン):世界最古のコンサルティング会社であるアーサー・D・リトル(ADL)の日本支社。国内の製造業をはじめ、メーカーに強い戦略コンサルティングファーム。

世の中の役に立つ研究をしたかった

――大学ではどのような研究をされていたのですか?

主にドローンや人工知能を題材とした研究です。たとえば、パイロットのように専門的な技術を必要とする職業は、厳しい訓練が必要になりますよね。しかし、訓練をしても、「上手な人」と「下手な人」という差はどうしても生まれてしまうんです。プロにコツを聞いても「長年のカンだよ」といった感覚的なアドバイスしかもらえず、具体的に行動に落とし込むことができません。だから、いつまでもこの差が埋められないんです。

そこで、今までは暗黙知であった「どのタイミングでどこを確認してどう操作するのか」ということを人工知能によって抽出することを考えました。その成果を今後のパイロット訓練に組み込めば、より効果的な育成プログラムができるのではないか、と。

――航空宇宙工学科を専攻したのはなぜですか?

何かしら研究内容が世の中に役立つことをやりたいと思っていたからです。パイロットの訓練とかすぐに何かの役に立ちそうじゃないですか(笑)。それに、宇宙や人間の精神、脳などは単純にテーマとして興味がありました。

必要なのは「エンジニアだけではない」と思った

――コンサルティングファームに入社することについて、周囲の反応は?

賛成と反対が半々でした。学科の友人は官公庁か、大手メーカー志望がほとんどでしたから、「官公庁であれば安定しているのに」という声も多くて……。とはいえ、自分の中では納得していました。

職人気質の人からすれば「浮気だ」と思われるでしょうが、キャリアを描く上で、エンジニアだけしか選択肢がないというのは、自分の可能性を狭めているんじゃないか、という想いもあって。正直、各自のパーソナリティーに、何が向いているかの問題だと思います。

――研究職以外に興味を持ったきっかけはなんでしょうか?

大学院1年生まではエンジニア以外の選択肢はありませんでした。そもそも「選ぶ」という概念がなかったです(笑)。きっかけは、就活を始めたときに、「みんな応募している」「やばいぞ」という焦りから、夏のインターンに応募したこと。その会社が偶然、ADLジャパンだったんです。そして、そのまま内定をいただいて。

その上で、航空宇宙産業系の会社も、何社かエントリーし、内定をいただくことができました。そのためにずっと勉強してきたので。また、就活の時期に、宇宙関連事業である「はやぶさ2」の後継機の開発予算が、2010年度の事業仕分けで大幅に削られたことも、研究職以外で航空宇宙産業をサポートする職業に興味をもつきっかけになりました。

――他にも選択できたわけですね。ADLジャパンに入ることを決めたのはなぜでしょうか?

私は、航空宇宙産業には、エンジニアだけでなく、ビジネス面でも産業の発展に貢献できる人が必要だと感じています。

これはあくまで私の主観ですが、今の航空宇宙産業、特に宇宙産業は“エンジニアによる、エンジニアのための、エンジニアの産業”という面がまだ強く、ビジネスとしてサポートし、発展させることのできる人材が不足しています。そのために必要なビジネスに関する知見やスキルを身に着けてからこの産業に貢献しようと思ったのが、ADLジャパンに入社した一番の理由です。

OB・OG訪問で出会った社会人の方も、「エンジニアとしてのキャリアは土台。でも、コンサルなら短期間でいろんなことを吸収して成長できる。もっと早く入ればよかった」と言っていて。その方はメーカーのエンジニア職を経てADLジャパンに、そこからさらに外資系メーカーに転職していたので、私のキャリアを自分と重ねて考えてくれたのかもしれません。

クライアント一人ひとりに真摯に向き合う

――現在の「コンサルタント」はどのような仕事ですか?

私は主に事業戦略の策定や、新規事業開拓などに携わっています。機械、製造、IT業界の仕事が中心ですね。

――幅広い産業の知識が必要になると思いますが、苦労もされたのでは?

そうですね、お客様は10年以上その産業について考えてきた人たちですから、短期間でその人たちの土俵まで這い上がらなければいけない。コンサルティングをするときには「ゼロベースで考えることが必要」と言われますが、それだけではダメで。お客様と同じくらいの視座までたどり着いた上で、先入観を取り払って考える、というのがとても難しいですね。

コンサルタントとして提案した内容がいいときは、「これでうちの会社は次に進めます」というような言葉を直接いただくこともあります。一方、ダメで怒られることもある。自分の提案へのフィードバックをその場でいただけるので、もちろん苦しいこともありますが、「世の中の役に立てた」とダイレクトに実感できるのがやりがいです。

――いずれは航空宇宙産業に戻られるのでしょうか?

次のキャリアとして、航空宇宙産業に戻れたらいいですね。今は、引き続きADLジャパンでビジネス面での知見、理解を深め、お客様一人ひとりに対して丁寧に仕事をするのが最優先だと思っています。

常にアンテナを張っておくことが大事

――最後に、学生へのメッセージをお願いします。

今はいろんな技術が発達して、社会が大きく変わろうとしている時代です。変化に乗り遅れないために、日頃からアンテナを張っておきましょう。

細かい枝葉の部分にとらわれるのではなく、全体像を的確に把握するのが重要です。例えば、プログラミングスクールに通って、プログラムの技術を身につけるというよりは、なぜ今プログラミングが社会に必要とされているのか、その背景を学ぶ、というようなことになります。

また、就活のときには前もってOB・OG訪問やインターンをして、職業選択における判断軸を作っておくといいかもしれません。私たちの時代にはなかった『VISITS OB』のようなマッチングサービスもあるわけですから、積極的に社会人と関わる機会を増やしてほしいですね。

 

『VISITS OB』を使って藤田さんに会いに行くならこちら

VISITS OB
キャリア大学

OB/OG訪問ならVISITS OB

社会の最前線で活躍する社会人の方のプロフィールを見て、会いに行ってみませんか?